Re:Re:







見るだけで寒くなりそうな白い息が息を吐くたびに現れる。
でも私はそんな事全くもってどーでも良かった。

「けん、や」
『ん?何や』
「今度さ、また東京来れる日何時ぐらいなん?」
『ははっ、昨日東京から帰ったばっかりやのにそんな早いわけないがな』

赤色の携帯越しに聞こえる幼馴染の声。
この時、謙也と話してる時間が凄く大好きな時間。
遠距離恋愛なんてへっちゃらや。と思ってまいそうな位、彼の声は勇気をくれる。



「あはは、言われてみたらそうやな」
『…あ……』
「えっ、何?」
『空、見てみ』

そう言われて灰色の空を見た。
しかしさっきまでの灰色に点点と白い斑点が地上に向かって落ちてきていた。


「雪……や」
『綺麗…やろ?』
「……ん?ちょっと待ちよ。そっち大阪やろ!?東京と天候一緒ってそんな事……」

何かしら違和感を覚えた私は疑問をぶつけてみた。
そりゃそうだ。
東京から大阪で例え同じ天候だとしてもこうタイミング良く雪が降るものなんだろうか?
そう考えると、自然に答えが導き出されていた。


「それは『東京から大阪』での場合やろ?」


心臓が不意に高鳴り出した。
そのもしかして。だった。


「やっぱり昨日は帰らんと従兄弟の家に泊まったんや。

んでそれとな……


 誕生日、おめでとう。」
「謙也!!!」


彼の姿を見ると衝動が収まらんくて、

勢い良く飛びついた。




Re:Re:




企画サイト、「よつばみち」様提出。
ありがとうございました!!






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