「うっわぁ…もろジャージ色やん」
急にから電話がかかってきたと思えば、めっちゃ明るい声で(公園に来て!)って言われて来たら
「良いデザインでしょっ?ちゃんと意味だってあるんやから☆」
「ほー…」
四天宝寺のテニス部レギュラージャージの色をしたジャングルジムがそびえ立っていた
そーいえば、は建築家兼デザイナーやっけ?
そない凄いやつに、ほんまに見えんわι
「意味は何やー?プロー」
「狽ざとらしッ!」
「すまんすまん(笑)で、本気でわざわざこれ作ったんは何でや?」
心地よいじゃれあいを終え、にしっかりと向かう
こういう時に分かってくれるやつはいい
どこからが本気でどこからが嘘なのかが分からんやつやと、正直めんどくさい
はほんの少しだけ真剣になった俺の顔見て、ジャングルジムに登り始めた
「ちょいっ!?何やっとんのやっ!」
「よいしょっ!と」
上に登りつめたは仁王立ちをしたまま俺を見下ろした
「ー落ちてもしらんでー?」
「私さっ!」
「?」
「蔵達なら届くって信じとるからっ!」
「え…?」
「頂上っ!そんで、その上っ!これが意味やで?」
は誇らしげに座り込んだ
その隣に登り、同じように座り込む
「行ったろやないかっ!」
「そやね…うちも頑張るわ☆」
「…?おんっ」
俺ら色のジャングルに
いつまでも待っとる
そんな言葉も呟けないままで
何故か颯爽とした後ろ姿に
見とれていた
ジャングルジムで待ち合わせ
「やけど…著作権的なもんは大丈夫なん?」
「大丈夫やで♪やってジャージのデザインもうち作やからな☆」
「狽ヘっ!? 嘘やんっ!まじで!?」
End by 纏こよみ 様
background by 空色地図 様